2021-12-22
2年前の事でした
長年入所されておられましたA様の看取りをさせて頂きました
丁度、前日は雪が降り真冬でとても寒い夜中の事でした
ご家族から『 夜中、雪でスリップしたらと思うと怖かったです 』『 みんな高齢で夫婦といえども夜中は連れて来れない 』と話されたことがあります
この事をきっかけに、臨終の際はすぐに家族へ連絡しお見送りすることが当然の事だとの考えから《 家族の背景も考え意向を支援する 》取り組みを始めました
施設では看取り介護の時期を体重などのデーターから導き出し、医師からご家族様へ面談を行うようにしています
その後は面会のたびに状況をお伝えしご家族様と看取り方を決めていくことにしています
臨終時の連絡時間、葬儀社の選択、最期のお洋服など聞いておくことで『 気持ちが落ち着いた 』と言って頂けることが多くなりました
B様の場合、ご家族がおられず親族の方の意向で翌朝に連絡となりました
夜が明けてのお見送りは、職員が家族のようにお別れでき気持ちの良い朝の中、旅立ちのお手伝いができました
親族の方からも『 看取りの説明を聞き安心しました 本当に良かったです ありがとうございました 』とお言葉を頂きました
高齢者施設は死を身近に体験するところですが倫理的な事も多く学べる場所でもあります
皆様の最期を穏やかに過ごす支援をとうして《 大切なこと 》を教えられています