高齢者施設での看取り  ―穏やかに最後まで暮らす取り組み―

92歳のAさん

🌸小春日和の今日、安らかに逝かれました。       

先週までは、雪が積もり冷蔵庫の中にいるような日が数日続きましたのに、私に連絡があったのはよく晴れた今朝のことでした。お顔は穏やかで『今までありがとう』と言ってくださっているような気がしてなりません。

 

昨日から尿が出なくなり呼吸も不安定でしたので最期が近づいてきたと感じていました。施設では看取り介護が開始されると医療から安楽な介護に変わっていきます。それは、点滴や酸素吸入など苦痛なことはせず、ただ、ただ気持ちよいケアをしていきます。「声をかける」「ゆっくりマッサージする」「口腔ケアをする」そしてみんなで「お風呂に入れてさし上げる」といったことですが、Aさんへのケアも同じく寄り添いながら支援してきました。昨日のお風呂もみんなで介助し『気持ちいいですかー』『頭洗いますよー』声掛けながら介護スタッフが行ってくれたそうです。《身内の事ですが本当に自慢の介護スタッフです!》

 

今朝の全館放送では当事業所の名(? )DJ NODA🎤(施設部長)が70年代の歌謡曲をかけてくれました。Aさんはボランティアで施設の慰問に行かれ歌ったり踊ったりと社会活動をなさっていたそうです。

キラキラ✨衣装の姿が目に浮かびます。きっと一緒に歌いながら旅立って行かれたと思います。

 

玄関前の土手に土筆が出ていたそうで、事務所スタッフさんから飾ってもらい職員みんなでお見送りしました。

春はそこまでやって来ましたね。お疲れ様でした。またいつかお会いましょう。